2016.08.09

目覚ましはいつも6時頃セットしてるけど、何故だかいつも5時に起きてしまう。母が買ってきてくれたカーテンは、丈が30cm程足りなくて、可愛いしまあいいか、とそのまま取り付けた。お花の刺繍がされた、柔らかい黄色のカーテン足元30cmから、強まる朝日を受け入れて私のまぶたを照らすのだ。

そして決まって朝5時に目覚める。

冬に向かえば、気の短いその目覚ましもわたしの設定時刻と徐々に擦りあっていくのだろう。

カーテンを替える予定は今のところなし。

2013.2.22

建設が途中で止まってしまった建物に忍び込んだ。わたしは、美しさと、通常の廃墟とはまた違う、一度も人に使われる事なく放置された物哀しさに心を震わせた。この日は雨模様。冷たい雨に濡れながらの探検だった。未だ屋根が作られていない箇所の幾つもは、その下に受け皿のような間取りがあると、決まって雨のプールを作っていた。空から落とされる水の粒を受け入れては弾き返す、その運動はこの日も観察が出来た。広さと暗さで何処まで続くのか確認できないものや覗き込むのも躊躇う位の深い深いもの。これらの様々な水の長方体は一体どれ位の月日をかけて作られたのだろうか。
この巨大なコンクリートの塊は、わたしを否が応でもセンシティブにした。そして雨音が緊張と恐怖心を溶かし、流していった。

2015.01.04

早朝は水っぽい。早朝は潤っている。午前3時に起きイベント準備の為家を出る。寝起きの頭が捉える夜空はいつもと違いより青く見えた。現実の色々が起きたばかりの渇いた脳みそを一滴ずつ時間をかけて潤していく。それは星とか、寝静まった道路とか、ピリっと冷えた澄んだ空気とか…緊張感があって、そしてそれはとても優しい作業であり、何故か情緒に訴えてくる。

 
久々に沢山の人と同じ朝を過ごした。時間の経過とともに空の色はどんどん変わってゆく。わたしはイベントのことで頭が一杯で、思考を情緒に委ねる余裕は無かったけれど、それでも至福感で満ち満ちた瞬間が確かにあった。日がどんどん昇り、その光を眩しいと感じた時、わたしの眼は潤った。眩しさ、もしくは至福感、どちらがそうさせたのかは分からないけど、わたしの眼は潤った。意識無き心の移ろいは開放感があり心地良かった。一緒に過ごした皆の朝は潤っていただろうか。

2014.11.25

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確かにTwitterを利用し始めてからというもの、文章が書けなくなっているということに気付いたので、(そしておなし君に影響されたので)取り戻すかのようにブログを始めてみる。

前回文章らしきものを書いたのは7月に、同じく東京へ行ったときだったと思う。行き帰りの飛行機の中は時間がたっぷりあるので考え事も捗る。「平日は仕事、休日は遊ぶ、平日も、たまに遊ぶ」という、本当にこんな生活を送っていて大丈夫なのか、そこに正しさはあるのか、と頭の片隅に不安を抱えながら送る安定したサイクルの中で、考え事をする時間を設けることはきっと容易い筈なのに、いつも何かに追われている気がして、仕事を始めてからは時間が経つのが特に早く感じていた。何も考えず過ごしていたらあっという間に一つ歳を重ねていて、それがずっと続くと考えると怖く思う。ゆっくりした時間を味わいたい、ということで、今回の旅行では、やるべきことは全て沖縄に置いてきた。機内で過ごす出来ることが限られている時間は、とても贅沢で重宝している。実際そんなに忙しくもないんだけどね。もっと要領良く時間を使えたらと思う。

今回お世話になったのは二つの友人宅で、初日から二泊お世話になったのは、中学から付き合いのある友達。毎回東京へ行く度に彼女の家に泊まらせてもらっている。好きなものが一緒で、彼女はそれを学ぶ為、高校卒業後は東京へと進学した。今はそれに携わる仕事をしていて、時間の拘束も長くとても忙しそうだった。目まぐるしい生活の中で、彼女は自分の思い描くものを作品にしている。最近は忙しくてなかなか制作に取り掛かる時間がないと話していたけど、それでも向き合いコツコツ取り組もうとする姿は格好良く、逞しかった。
あともう一方は、昨年の今頃沖縄で知り合った友達の家で、彼は仲間と一緒に住んでいる。その仲間も今年三月に沖縄に来ていてその時友達になった。その家に遊びに来ていたのは十月に沖縄にライブに来ていた女の子で、来沖前に彼らから話を聞いていたのですぐに友達になれた。凛とした女の子。あと、その友人のTwitterに名前がよく出てくる、初対面の、同い年の男の子。五人で過ごす東京最終日の夜だった。彼らの家は好きなものが散りばめられていて格好良かった。その上面白い建物に住んでいて、まるで秘密基地に紛れ込んだ気分でワクワクした。みんなで包んだ餃子はとても美味く、色んな話をして笑って、そして夜が更けていくのをゆっくりと味わった。上手く言えないけれど、彼らの考える正しさを、長い時間をかけて体感させて貰えたような気がした。

わたしも、わたしらしい暮らしや、わたしの思う"正しさ"を守る暮らしをしよう。東京にある二つの暮らしからは学ぶことが沢山あった。


ドキドキの初銭湯は超気持ちよかった!