2015.01.04

早朝は水っぽい。早朝は潤っている。午前3時に起きイベント準備の為家を出る。寝起きの頭が捉える夜空はいつもと違いより青く見えた。現実の色々が起きたばかりの渇いた脳みそを一滴ずつ時間をかけて潤していく。それは星とか、寝静まった道路とか、ピリっと冷えた澄んだ空気とか…緊張感があって、そしてそれはとても優しい作業であり、何故か情緒に訴えてくる。

 
久々に沢山の人と同じ朝を過ごした。時間の経過とともに空の色はどんどん変わってゆく。わたしはイベントのことで頭が一杯で、思考を情緒に委ねる余裕は無かったけれど、それでも至福感で満ち満ちた瞬間が確かにあった。日がどんどん昇り、その光を眩しいと感じた時、わたしの眼は潤った。眩しさ、もしくは至福感、どちらがそうさせたのかは分からないけど、わたしの眼は潤った。意識無き心の移ろいは開放感があり心地良かった。一緒に過ごした皆の朝は潤っていただろうか。